親の生前整理が進まない・・・家族ができることって一体何?
「両親の生前整理を手伝ってあげたい」
と考えている方はたくさんいるでしょう。
生前整理は、相続時のトラブルを防ぐだけでなく、本人のこれからの人生をより良いものにするためにも重要な作業です。
ただ、両親の考え方や状況によっては、スムーズに生前整理を進められないケースもあります。
そこで今回は、親の生前整理をスムーズに進めるために家族ができることを紹介していきます。
親の生前整理が全く進まない理由は?
親の生前整理が進まない理由として最も代表的なのは、以下3つです。
- 体力と判断力が落ちてきているから
- 捨てたくないという気持ちが強くなっているから
- 生前整理に対してネガティブなイメージを持っているから
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
体力と判断力が落ちてきているから
親の生前整理が進まない原因としてよくあるのが、体力と判断力の低下です。
生前整理は思っているよりもやるべきことが多く、ほとんどの作業に体力と判断力が必要になってきます。
しかし、年齢を重ねると次第に体力と判断力が低下するため「生前整理をしたくてもできない」という状態に陥ってしまうケースがあります。
重たい家具の移動や、身の回りの整理などは、体力や判断力に問題がない方にとっては簡単なことかもしれませんが、高齢者の方にとってはハードルが高い作業なのです。
捨てたくないという気持ちが強くなっているから
不用品の処分や売却も、生前整理における重要な作業の1つです。
ただ、いざ捨てるとなると「もったいない」という気持ちが働き、行動に移せなくなってしまうケースも珍しくありません。
現代は便利なものがリーズナブルな価格で買える時代になっていますが、親世代は身の回りのものに困った経験がある方も多く、このような時代背景が原因となり「捨てられない」という状態になってしまう方もいます。
生前整理に対してネガティブなイメージを持っているから
生前整理は、残された家族や親族の負担を減らし、本人の今後の人生をより良くするための作業です。
しかし、中には生前整理と聞いて「死ぬための準備」と捉えてしまう方もいます。
このような固定観念やネガティブなイメージが原因で、生前整理が進まなくなってしまうケースもあるのです。
親の生前整理を家族が手伝うべき理由
親の生前整理をスムーズに進めるためには、家族が寄り添い、手伝ってあげることが大切です。
以下、その理由について詳しく見ていきましょう。
放置すると相続トラブルが起こる可能性が高くなるから
生前整理は、家族や親族の負担を軽減するための重要な作業です。
「親の問題だから自分たちは知らない」
という考えを持ってしまっていると、いざ親が亡くなった時に相続トラブルが起こる可能性が高くなります。
親が元気なうちに話し合い、協力して生前整理をすることによって、財産分与や形見分けなどのトラブルを防ぎやすくなるのです。
「一人では心細い」と感じている人が大半だから
「生前整理をしたいとは思っているけど、自分一人では心細い」
と感じている方もたくさんいます。
中には、
「親から相談されたら手伝ってあげよう」
と考えている方もいると思いますが、中には心配や迷惑をかけたくないという理由で自分の気持ちを打ち明けられないという方も多くいます。
そのため、まずは家族や親族が、協力する姿勢を見せてあげることが大切なのです。
親の生前整理をスムーズに進めるには?
親の生前整理をスムーズに進めるコツは、以下4つです。
- 生前整理のメリットを伝える
- 全面的にバックアップすると伝える
- 捨てない方法を一緒に考える
- 少しずつ始める
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
生前整理のメリットを丁寧に伝える
親が生前整理にネガティブなイメージを持っている場合は、その間違ったイメージや固定観念を払しょくするところから始めなければなりません。
まずは親とじっくり話し合う機会を設けて、生前整理によって得られるメリットや効果、生前整理をしなかった場合のリスクをわかりやすく説明してあげましょう。
全面的にバックアップすると伝える
先ほども解説したように、一人では心細いという理由で生前整理に挑戦できずにいる方もたくさんいます。
家族や親族が全面的にバックアップする姿勢を見せることによって、親のモチベーションややる気を引き出しやすくなります。
生前整理に一切興味や関心がないように見えて、実は迷惑や心配をかけたくないからという理由で家族や親族に気持ちを打ち明けられていない方もいますので、タイミングを見て生前整理の提案をしてみましょう。
捨てない方法を一緒に考える
不用品の処分や売却も、生前整理における重要な作業です。
ただ、もったいないという気持ちが強い方にとって、捨てるという行為は物凄くハードルが高いです。
そんなときは、捨てない方法を一緒に考えてみましょう。
- 【ものを捨てずに処分する方法】
-
- 誰かに譲る
- 寄付する
- 売却する
少しずつ始める
生前整理ではやるべきことがたくさんありますので、一気に終わらせようとすると挫折しやすくなります。
無理なく生前整理を進めていくためにも、全体のスケジュールを立て、無理のない範囲で少しずつ始めていきましょう。
例えば、
- 部屋のゴミを片付ける
- 押入れの掃除をする
などです。
少しずつ始めていくことによって、精神的あるいは体力的な負担を軽減できるため、スムーズに生前整理を進めやすくなります。
親の生前整理を手伝うときに注意すべきこと
親の生前整理を手伝うときの注意点は、以下3つです。
- 怒鳴らない
- 否定しない
- 勝手に処分しない
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
怒鳴らない
年齢を重ねると、体力や判断力が低下するため、同じことを繰り返し主張したり、意味のない行動をしたりするケースもあります。
ただ、そんなときでも絶対に怒鳴らないようにしてください。
怒鳴ってしまうと、親が委縮してしまったり、モチベーションが下がってしまったりするため、挫折の原因になります。
親の生前整理では「寄り添うこと」が一番のポイントになりますので、常に冷静な気持ちで接するようにしましょう。
否定しない
生前整理では「捨てる」「捨てない」といった口論が起こってしまうこともあります。
自分たちにとってはゴミにしか見えないものでも、親にとっては宝物かもしれません。
そんなときは決して否定せず、捨てたくない理由を聞いてあげましょう。
その上で、捨てた方が良い理由や、捨てても良い理由を優しく伝えてあげれば、納得してもらえる可能性が高くなります。
勝手に処分しない。
親の生前整理を手伝うときは、全てにおいて「了承」を得てください。
「多分必要ないだろう」
「捨てても大丈夫だろう」
という勝手な憶測で作業を進めてしまうと、トラブルに発展しやすくなります。
また、意外なところに重要な書類や貴重品が紛れ込んでいることもありますので、必ず確認を取ってから処分するようにしましょう。
生前整理のことなら「リアライフ香川」にお任せください!
生前整理をスムーズに進めるためには、家族や親族と協力して進めることが大切です。
ただ、状況によっては家族や親族だけでは人手が足りなくなってしまうケースもあります。
また、親が遠方に住んでいる場合はスケジュールを合わせるのも大変になってしまうでしょう。
そんなときは、専門業者に相談するのがおすすめです。
リアライフ香川では、お客様一人ひとりに寄り添った生前整理をサービスとして提供しています。
不用品の片付けから施設入所のための退去など、あらゆる作業を徹底的にサポートいたしますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。
まとめ
親の生前整理は、決して他人事ではありません。
中には「それは親の問題だ」と考えている方もいますが、年齢を重ねると体力や判断力が低下するため、生前整理をしたくてもできない状態になってしまうのです。
家族や親族がサポートをしてあげることによって、スムーズかつ適切な方法で生前整理が行えるようになるため、相続時のトラブルも防ぎやすくなります。
ただ、場合によっては家族や親族だけでは手が回らなくなったり、遠方に住んでいるといった理由から手伝うのが難しくなったりすることもありますよね。
そんなときは、ぜひリアライフ香川にご相談ください。