ゴミ屋敷の相続は慎重に!相続放棄のメリットやデメリットを徹底解説!
社会問題にもなりつつあるゴミ屋敷。
ゴミ屋敷は、悪臭や火災の原因になるだけでなく、相続におけるトラブルにも繋がりやすいため、早急に対処しなければなりません。
この記事を見ている方の中にも、ゴミ屋敷を相続すべきかどうかで悩んでいる方がたくさんいるでしょう。
中には「相続放棄しようかな」と考えている方がいるかもしれません。
そこで今回は、ゴミ屋敷を相続放棄するメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
ゴミ屋敷を相続放棄するメリット
ゴミ屋敷を相続放棄するメリットは、以下の通りです。
- 相続税の支払いが発生しない
- 負の財産を相続せずに済む
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
相続税の支払いが発生しない
ゴミ屋敷かそうでないかに関係なく、故人の資産を相続する場合は「相続税」が発生します。(例外あり)
住宅がゴミ屋敷になっている場合、利用価値が低いとみなされて相続税評価額が下がることもありますが、相続税の支払いを免除されるわけではありません。
ゴミ屋敷を相続する場合、相続税に加えてゴミの処分費用もかかってしまうため、場合によっては想定外の出費が発生する可能性があります。
相続放棄をする場合、相続税の支払い義務が発生しないため、金銭的な負担を軽減できます。
負の財産を相続せずに済む
相続というのは、プラスの財産だけを相続することではありません。
故人が持っているプラスの財産とマイナスの財産を同時に引き受けることを「相続」と呼ぶのです。
つまり、故人に負の財産があった場合、ゴミ屋敷と同時に負の財産も引き受けることになり、借金があれば返済義務も生じてしまいます。
相続放棄をした場合、プラスの財産を相続しない代わりに、マイナスの財産も相続しないということになりますので、余計な負担を背負う必要がなくなります。
ゴミ屋敷を相続放棄するデメリット
では次に、ゴミ屋敷を相続放棄するデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
ゴミを放置してよいわけではない
相続放棄をしたからといって、ゴミに関する責任がすべてなくなるわけではありません。
というのも、民法では相続人となった人が相続財産の管理をするまで、ゴミ屋敷の管理を続けることが義務付けられています。
管理義務があるにもかかわらず、ゴミ屋敷を放置した場合、行政から指導を受けたり、近隣とトラブルになったりする可能性が高くなりますので注意が必要です。
プラスの財産も放棄することになる
相続放棄をすることによって、ゴミ屋敷問題から逃れられます。
しかし、相続放棄というのは「全ての財産を放棄すること」を指しますので、ゴミ屋敷を相続放棄した場合、プラスの財産もすべて放棄することになります。
「ゴミ屋敷は相続放棄して、その他の財産を相続する」
といったことはできませんので注意してください。
ゴミ屋敷の相続に関する注意点
相続トラブルとしてよくあるのが、本人にその気がないにもかかわらず「相続した」とみなされてしまうケースです。
残された資産含め、故人が使っていたものについては、相続をする方が処分や整理をしなければなりません。
相続放棄をする予定の方が、1つでも遺品を処分してしまうと「相続した」とみなされ、相続放棄ができなくなりますので注意が必要です。
ただし、生ゴミなど誰が見てもゴミと判断できるものについては対象外となりますので、処分しても問題ありません。
ゴミ屋敷を相続するかどうかの判断基準
ゴミ屋敷以外にも相続財産がある場合、相続放棄するかどうかは悩ましいポイントです。
そんなときは、以下の基準を参考にしながら相続するかどうかを判断してみてください。
- 自宅の資産価値
- その他財産・資産の有無
- 負債の有無・金額
- ゴミの処分費
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
自宅の資産価値
ゴミ屋敷を相続するかどうかで悩んだら、ひとまず自宅の資産価値を確認してみましょう。
資産価値が高ければ、相続してゴミを処分したとしてもプラスになるかもしれません。
自宅の資産価値を算出するためには不動産業者に依頼する必要がありますが、一般的な中古物件を売買している不動産業者の中には、ゴミ屋敷の調査を行っていないところもあります。
そのため、ゴミ屋敷をはじめとする訳あり物件に特化した不動産業者に相談するのがおすすめです。
不動産業者の中には、無料で調査をしてくれるところもありますので、まずは相談してみましょう。
その他財産・資産の有無
ゴミ屋敷を相続する場合、故人のその他の財産もまとめて相続することになります。
そのため、故人が自宅以外にどのような財産を残しているかを確認しなければなりません。
具体的には、以下のようなものが財産・資産とみなされます。
- 預貯金
- 株券
- 国債
- 自動車
- 骨董品
- 生命保険
- 約束手形
- 骨董品
これら以外にも、資産・財産になり得るものはたくさんありますので、時間をかけて慎重に調査していきましょう。
負債の有無・金額
ゴミ屋敷を相続するかどうかで悩んだら、負債の有無や金額について確認することをおすすめします。
先ほども解説したように、相続は故人が残した全ての財産を引き継ぐことであり、一部だけを相続放棄する、あるいは一部だけを相続するといったことはできません。
故人が万が一負債を残していた場合、その負債も同時に相続することになりますので、しっかりと確認しておきましょう。
ゴミの処分費
ゴミ屋敷を相続した場合、散乱したゴミを処分するところから始めなければなりません。
ただ、ゴミの量が多い場合は相続人だけでの処分が難しくなるため、業者に相談する必要が出てきます。
業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する場合、少なからず費用がかかります。
間取りやゴミの量によっては数万円で済むこともありますが、場合によっては数十万円以上の費用がかかるケースもありますので、事前に見積もりを取って金額を確認しておくことが大切です。
ゴミの処分費用は、相続するか放棄するかを判断する基準の1つとなりますので、早い段階で見積もりを取っておきましょう。
ゴミ屋敷による相続トラブルを防ぐには早い段階で片付けておくことが大事!
ゴミ屋敷が増えている昨今においては、ゴミ屋敷と関連する相続トラブルも増加しています。
このようなトラブルを避け、故人の遺産をスムーズに相続するためには、事前にゴミ屋敷を片付けておくことが大切です。
被相続人が存命のうちにゴミ屋敷を片付けておくことによって、トラブルなく相続や遺産の分配が行えるようになります。
とはいえ、ゴミ屋敷の片付けはそう簡単ではなく、場合によっては何日もかかったり、お手上げ状態になってしまったりすることがあります。
そんなときは、香川県全域で活動している「リアライフ香川」にお任せください。
弊社では、ゴミ屋敷の片付けをサービスとして行っており、手が付けられなくなったゴミ屋敷や汚部屋も経験豊富なスタッフがスッキリきれいに片付けます。
消臭や害虫駆除、ハウスクリーニングにもご対応可能ですので、お困りの方はお気軽にご相談ください。
まとめ
ゴミ屋敷が増えている昨今においては、ゴミ屋敷に関連する相続トラブルも増加しています。
安易に決断すると、後悔したり、トラブルに発展したりする可能性が高くなりますので、今回紹介した内容を参考にしながら慎重に検討していきましょう。
ゴミ屋敷における相続トラブルを回避するためには、事前にゴミ屋敷を片付けておくことが大切です。
とはいえ、ゴミ屋敷の片付けはかなりの時間と労力がかかるため、事前に進め方を家族全員で話し合っておかなければなりません。
場合によっては、業者の力を借りた方が良いケースもありますので、スムーズかつ安全にゴミ屋敷を片付けたい場合は、片付け業者の利用も検討してみましょう。
「相続トラブルが起こる前に、ゴミ屋敷を片付けておきたい」
とお考えの方は、リアライフ香川までお気軽にご相談ください。