一軒家にかかる遺品整理業者の費用相場とは?費用を抑える方法やメリット・デメリットを解説
一軒家にかかる遺品整理業者の費用相場が気になる方がいるのではないでしょうか。
日本は1戸建ての面積の平均が「35坪~40坪」と言われているため、費用相場としては「17万円~50万円」とされています。
上記の遺品整理業者への費用は、間取りや遺品量、周辺環境によって変動しますので、遺品整理にかかる費用が決まるポイントを解説しています。
一軒家の遺品整理を業者に依頼するメリット・デメリット、業者を選ぶポイントもまとめていますので、遺品整理を業者に依頼しようと検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
一軒家の遺品整理を業者に依頼した時の費用の相場とは
一軒家の遺品整理を業者に依頼した時の費用の相場を、下記にをまとめています。
- 1LDKの費用相場
- 2LDKの費用相場
- 3LDKの費用相場
- 4LDKの費用相場
- 5LDKの費用相場
それぞれ紹介しますので、該当する相場を覚えておきましょう。
1LDKの費用相場
間取りが1LDKの一軒家の遺品整理の料金相場は、7万円〜20万円とされています。
作業人数は2~4名程で、作業時間が2~6時間程度です。
一軒家で1LDKの家があるのか疑問に思う方もいると思いますが、最近ではログハウスが流行っているため、1部屋が広い1DKの一軒家が多々見られます。
また、「1SLDK」と物件情報サイトで記載されている一軒家もあり、Sは「サービスルーム」の略です。
1LDKSは業者や物件次第で、「2LDK」として扱われる場合もあるため、相場が変わることも押さえておきましょう。
2LDKの費用相場
間取りが2LDKの一軒家の遺品整理の料金相場は、12万円~30万円です。
作業人数は3名~4名程で、作業時間は3時間~8時間程度かかるとされています。
2LDKは、広い土地を確保するのが難しい都市部の一軒家や、平屋の一軒家で多く見られる間取りで、一軒家の遺品整理の中では、比較的安い料金設定となっています。
3LDKの費用相場
間取りが3LDKの一軒家の遺品整理の料金相場は、17万円~50万円です。
作業人数は3名~8名程で、作業時間が半日程度かかるとされています。
日本の1戸建ての面積の平均が35坪~40坪となっています。35坪~40坪で建てられる一軒家は、平均的に3LDK~4DKの間取りとなっているため、17万円~50万円という価格帯は「一軒家の遺品整理の平均金額」といえます。
したがって、一軒家の遺品整理の相場は17万円~50万円と押さえておくと良いでしょう。
4LDKの費用相場
間取りが4LDKの一軒家の遺品整理にかかる料金相場は、27万円~85万円です。
作業人数は3名~8名程で、作業時間が約半日以上かかるとされています。
4LDKも一軒家で多く見られ、都市部から離れている地域に多く見られる間取りといえます。
3LDKの料金相場「17万円~50万円」と一緒に覚えておくのが良いでしょう。
5LDKの費用相場
間取りが5LDK以上の一軒家の遺品整理にかかる料金相場は、22万円~70万円です。
作業人数は3名~8名程で、作業時間が約1日程度かかるとされています。
間取りが5LDK以上の一軒家だと、家が広く部屋数が多いため、料金が割高になるケースが多いです。
先祖代々受け継いできた一軒家となると、7LDKや8LDKといった部屋数が多くなるだけではなく、ピアノや仏壇といった1つ1つの物のサイズも大きくなる傾向があるため、料金がさらに高額になります。
一軒家の遺品整理を業者に依頼した際の費用相場は下記の通りとなっています。
間取り | 相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1LDK | 7万円~20万円 | 2名~4名 | 2~6時間 |
2DK | 9万円~25万円 | 2名~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 12万円~30万円 | 3名~6名 | 3~8時間 |
3DL | 15万円~40万円 | 3名~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 17万円~50万円 | 4名~8名 | 5~12時間 |
4LDK | 22万円~70万円 | 4名~10名 | 6~15時間 |
5LDK以上 | 27万円~85万円 | 4名~10名 | 10~24時間 |
上記の通り、一軒家の料金相場には大きな幅があり、1LDKでも20万円を超えてしまう場合があります。
不用品の汚れ具合や量、作業する場所など状況によって金額が変動するからです。
適正価格でサービスを受けるためにも、上記の相場を覚えておくと良いでしょう。
一軒家の遺品整理で費用が決まるポイントとは
一軒家の遺品整理で費用が決まるポイントを6つ紹介します。
- 間取り
- 遺品量
- 一軒家の場所
- 周辺環境
- 買取の有無
- 大型ごみの有無
それぞれ紹介していきます。
間取り
一軒家の遺品整理で費用が決まるポイントの1つとして、間取りが挙げられます。
基本的に遺品整理の見積もり相場は、住宅の間取りを基準に記載されることが多いです。
理由としては、部屋数が多いと物置部屋のようになっていたり、子どもが独立した後のベッドや机などが残っていたりと、回収に時間がかかるためです。
遺品整理業者は、貴重品の捜索もしてくれますが、部屋が広ければ広い程見つけるのに時間がかかるため、料金は高くなります。
遺品整理をする住宅の間取りの相場に関しては、上記でまとめていますのでご覧ください。
遺品量
一軒家の遺品整理で料金が決まるポイントとして、遺品の量が挙げられます。
当たり前ではありますが、遺品の量が多ければ多い程、回収作業や運搬作業に時間と人件費がかかってしまいます。
具体的には、部屋数が多くて物置部屋がある場合は、遺品量が多いため料金は高くなるでしょう。
したがって、遺品量が多いと遺品整理の費用は高くなります。
一軒家の場所
一軒家の遺品整理での料金は、一軒家の場所で変動します。
理由として、遺品整理の費用は地域によって差があり、地方よりも都市部のほうが金額は高い傾向にあるからです。
しかし、都市部のほうが業者は多いため、価格競争がおこなわれ全国の料金相場よりも下がる場合もあることを押さえておきましょう。
また、業者の本拠地と自宅が遠いと費用は高くなります。遺品整理の見積もりには「出張費」という項目があり、トラックの手配代と交通費が含まれます。
遠方だと交通費が高くなるため、なるべく近場の遺品整理業者に依頼するのが望ましいといえます。
周辺環境
一軒家の周辺環境によって、遺品整理の費用は変動します。
駐車場や庭の有無だけでなく、遺品の搬出作業が困難な場所に一軒家があると、作業時間や人件費がかかるからです。
具体的には、大型トラックが停められる場所があったり庭があったりすると、効率よく作業ができるため、料金が安くなる傾向があります。
しかし、大型トラックでは行きづらい場所や駐車場がない一軒家だと、大型トラック1台で済むはずだったものが、小型トラックを何台も手配しなくてはならないため、料金が高くなる傾向にあります。
周辺環境を変えることはなかなか難しいですが、費用変動の1つの要因として押さえておきましょう。
買取の有無
遺品整理と一緒に買取の依頼ができると、遺品整理の費用を安くする効果が期待できます。
理由としては、遺品整理と一緒に遺品の買取を依頼することで、遺品整理の費用と買取価格とで相殺できる可能性があるからです。
もし、高く買い取ってもらえる遺品があれば、遺品整理にかかる費用を上回る可能性もあります。
遺品整理業者が買取に対応しているかどうかの判断材料としては、「古物商許可証」を取得しているかを確認するのが良いです。
古物商許可証があれば、買取に対応してもらえますので、見積もりの際に確認するか、遺品整理業者の会社概要で確認してください。
大型ごみの有無
一軒家の遺品整理は、大型ごみの有無で料金が変動します。
冷蔵庫やテレビといった生活家電は、処分するのに費用がかかってしまいます。家電リサイクル法の対象となっており、リサイクル料金を支払う必要があるからです。
各家電ごとのリサイクル料金は下記のようになっていますが、市区町村によって異なりますので、お住いの地域の公式サイトを確認するようにしましょう。
リサイクル料金 | |
テレビ | 15型以下:1,320円~
16型以上:2,420~ |
エアコン | 990円~ |
冷蔵庫・冷凍庫 | 170リットル以下:3,740円~
171リットル以上:4,730円~ |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円~ |
参考:香川県高松市公式HP
一軒家の遺品整理を業者に依頼するメリット
一軒家の遺品整理を業者に依頼するメリットを4つ紹介します。
- 遺品整理の負担を軽減することができる
- 追加サービスも依頼できる業者もある
- 遺品の回収・買取をまとめて依頼できる
- 相続問題や空き家問題の相談をすることができる
それぞれ紹介します。
遺品整理の負担を軽減することができる
遺品整理を業者に依頼するメリットとして、負担の軽減が挙げられます。
遺品整理を業者に依頼することで、短時間で遺品が片付くことから、肉体的・精神的負担の軽減が期待できます。
大量の遺品を自分たちで仕分けから搬出まで行うとなると、長時間動き続けなくてはなりません。
また、身内の不幸で精神が疲弊している中で遺品の仕訳を行うため、思い出が頭をよぎり、遺品と向き合うことができないという方もいるでしょう。
遺品整理業者に依頼することで、仕分けや形見分け、搬出までを、遺族の気持ちを汲み取りながら全て行なってくれるため、肉体的・精神的な負担は軽減できます。
依頼者に代わって遺品一つひとつを丁寧に扱い、心労に寄り添ってくれるため、安心して遺品整理を任せることができます。
追加サービスも依頼できる業者もある
遺品整理を業者に依頼するメリットとして、様々な追加サービスを受けれることが挙げられます。
多種多様な追加サービスを有している業者があるため、遺品整理以外でも助かることが多々あります。
具体的な追加サービスは下記のようなものがあります。
- 貴重品・思い出品の探索
- 仏壇や人形の供養
- 合同供養
- 訪問供養
- 特殊清掃
- 不用品買取
- 自動車買取・廃車
- 解体工事・リフォーム
- 不動産処分
- 畳の処分
- エアコンの取り外し・処分
依頼を検討している遺品整理業者がどんなサービスを取り扱っているかは、公式HPから確認するようにしましょう。
遺品の回収・買取をまとめて依頼できる
遺品整理業者のメリットとして、遺品の回収・買取をまとめて依頼できることが挙げられます。
上記で紹介した追加サービスの「買取」は、場合によっては買取価格が依頼料を上回る可能性があります。
費用を帳消しにできる可能性があることや、不用品の回収も行ってくれるため、買取サービスのある遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
相続問題や空き家問題の相談をすることができる
遺品整理業者の中には、相続問題や空き家問題の相談ができる所があります。
遺品整理業者が専門業者と提携を組んでいる場合はそのまま紹介してくれるため、解決まで導いてくれます。
遺品整理で親族・親戚ともめたくない方、または既にもめてしまっていて対処方法が知りたい方は、遺品整理業者に相談してみましょう。
一軒家の遺品整理を業者に依頼するデメリット
一軒家の遺品整理を業者に依頼するデメリットを2つ紹介します。
- 費用がかかる
- 悪徳業者が存在する
デメリットを理解したうえで遺品整理を依頼しましょう。
費用がかかる
当たり前ではありますが、遺品整理を業者に依頼すると費用がかかってしまいます。
親族だけで片づけられる場合は、遺品整理業者に依頼してしまうと損になってしまうため、遺品の量を事前に確認・把握しておきましょう。
逆に、遺品が多く、搬出作業にトラックを用意する必要がある場合は、自分たちだけで行うと余計にお金がかかるため、業者に依頼するのがおすすめです。
お金や時間のみならず、肉体的・精神的負荷を考慮したうえで依頼するか否かを判断してください。
悪徳業者が存在する
遺品整理業者の中には、見積りより法外な追加料金が発生したり無許可営業をしたりしている悪徳業者も紛れています。
遺品整理業者に依頼しようと検討している方は、遺品整理士が在籍している業者に依頼するようにしましょう。
他の業者に比べて安価で回収している業者は、不法投棄している可能性があるので、あまりにも安すぎるところは注意が必要です。
一軒家の遺品整理の費用を安くする方法
一軒家の遺品整理にかかる費用を安くする方法を3つ紹介します。
- 遺品整理と買取を同時に行う
- 浮く数の遺品整理業者の見積もりを出す
- 自分で遺品をある程度整理しておく
少しでも費用を安くしたい方は、参考にしてください。
遺品整理と買取を同時に行う
遺品整理の費用を安くしたい場合は、遺品整理と買取を同時に行いましょう。
遺品整理業者の中には、「古物商許可証」を所有している、不用品の買取ができる業者が存在します。
また、リサイクルやリユースをしてくれる業者も存在します。
遺品整理業者は下記のような物を買い取っています。
- 貴金属
- アクセサリー
- ジュエリー
- 骨董品
- 着物
- 美術品
上記の遺品を買い取れない業者ももちろんありますので、各業者にどの専門鑑定士がいるのかを事前にチェックしておくのがおすすめです。
上記の遺品を買取に出す利点として、遺品整理の請求金額から買取金額を差し引いてくれる、または上回っている可能性があるので、費用を抑えたいと考えている方は、遺品整理と買取を同時に行うようにしましょう。
複数の遺品整理業者の見積もりを出す
遺品整理の費用を抑えたい方は、複数の業者から見積もりを出しましょう。
遺品整理業者の中には、訪問・現地見積もりが無料の所もあります。悪徳業者に引っかからないためにも、少なくとも2社~3社から見積もりを取るのがおすすめです。
また、見積もりの中でも、訪問見積もりをしてもらうのがおすすめです。理由としては、正確な料金を割り出し、追加料金の可能性も加味した見積もりを作成することができるからです。
しかし、時間がない方やお急ぎの方がいると思います。電話やメール、最近ではLINEでも見積もりができる業者がありますので、自分の状況にあった見積もり方法で複数の業者に依頼しましょう。
自分で遺品をある程度整理しておく
一軒家の遺品整理にかかる費用を抑えたい方は、自分たちである程度遺品を整理しておきましょう。
当たり前ではありますが、遺品整理業者の料金は間取りや回収する遺品の量によって料金が変動します。
少なければ少ないほど料金は安くなるため、自分たちで出来る範囲の遺品整理は行うようにしましょう。
一軒家の遺品整理で業者を選ぶポイント
一軒家の遺品整理を依頼する際の、業者を選ぶポイントを5つ紹介します。
- 民間資格「遺品整理士」の有無
- 訪問見積もりの対応
- 「古物商許可証」の有無
- 追加サービスの有無
- 見積書の内訳
遺品整理業者への依頼を検討している方は参考にしてください。
民間資格「遺品整理士」の有無
遺品整理業者を選ぶ際は、「遺品整理士」を取得している業者を選びましょう。
遺品整理士とは、一般財団法人遺品整理士認定協会が発行している資格で、遺品整理士と業者のチェックを定期的に行っているため、信頼性が高いです。
また、遺品整理士認定協会は、悪質なクレームや法令違反があると資格を取り消すという消費者保護の団体運営をしています。
上記から、遺品整理士の有無の確認は、良い業者を選ぶ上での1つのポイントといえるでしょう。
訪問見積もりの対応
一軒家の遺品整理を依頼する業者は、訪問見積もりに対応しているかを確認してから選びましょう。
訪問見積もりに対応しているだけではなく、見積もり後に追加料金が発生しない業者や、納得のいく説明をしてくれる業者がおすすめです。
遠方で訪問見積もりが難しい場合は、写真見積もりやLINEビデオでの見積もりといった、臨機応変に対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。
しかし、写真見積もりやLINEビデオでの見積もりは、悪徳業者に関わらず追加料金が発生してしまう可能性がありますので、注意しましょう。
「古物商許可証」の有無
一軒の遺品整理を業者に依頼する際は、古物商許可証を有している業者を選びましょう。
繰り返しではありますが、遺品整理と買取を同時に行いたい場合は、古物商許可証が必要となりますので、必ず確認してください。
警察署からの古物商の許可が出ていなければ買取が出来ないため、買取まで検討している方は公式HPで確認すると良いです。
追加サービスの有無
一軒家の遺品整理を依頼する際は、依頼する業者の追加サービスを確認しておきましょう。
遺品整理だけではなく、様々なサービスを取り扱っている業者がありますので、下記にてサービス例をまとめておきます。
- 特殊清掃
- 供養
- 貴重品の探索
- 不用品買取
- 自動車・廃車買取
- 解体工事・リフォーム
- 不動産処分
- 畳の処分
- エアコンの取り外し・処分
上記の項目で対応してほしいサービスがある方は、遺品整理業者ごとに確認するようにしましょう。
見積もり書の内訳
遺品整理業者を選ぶ際は、料金体系が明確かつ内訳を提示してくれる業者がおすすめです。
悪質業者による料金トラブルが多い理由としては、遺品整理の作業後に追加料金を請求されるからです。
まともな業者は、明確な料金プランをHPにて公開しているところが多いため、公開していない業者は注意が必要です。
また、訪問見積もりで手数料を請求してくる業者に関しては「論外」といえます。
費用の内訳が明確であること、基本料金と追加料金の内容が明記されているかを確認することで高額請求を回避することができますので、各業者で確認するようにしましょう。
一軒家の遺品整理の費用 まとめ
一軒家の遺品整理の費用は、住宅の間取りや周辺環境、遺品の量によって変動します。
遺品整理と買取を同時に行うことによって、費用を安くすることができますが、遺品整理業者に「古物商許可証」が無ければ買取は出来ません。
また、アクセサリーや骨董品といった遺品の買取を検討している方は、遺品整理業者が専門鑑定士と連携をとっているかも確認しておきましょう。
中には悪徳業者がいるため、見積書の内訳や料金プランを明確に提示してくれる業者に依頼するのが安心といえます。
一軒家の遺品整理を業者に依頼しようと検討している方は、本記事を参考にしながら業者に依頼しましょう。
香川県の遺品整理業者のリアライフ香川は、市区町村による一般廃棄物収集運搬業の許可を取得しています。一般的な不用品回収だけでなく遺品整理に特化したサービスも展開しており、丁寧な対応に定評がある業者です。遺品整理をスムーズに進めるために、ぜひ相談してください。